無垢フローリングにリフォームする前に知っておきたいこと

リフォームの際に、無垢フローリングを取り入れる人は少なくありません。しかしながら、無垢フローリングを採用する場合は、メリットやデメリットなどについてしっかり理解した上で選ぶことが大切です。メリットとしては、まずそのぬくもりが挙げられるでしょう。

無垢フローリングの場合、複合フローリングやクッションフロアなどの床材に比べると、ぬくもりを感じやすいという特徴があります。無垢材には木が本来持っている細胞がそのまま残されており、そこに空気をため込むことができるのです。そのため、熱伝導率が低くなり、素足で触れた時にヒヤッと感じにくくなります。

また、高い調湿作用も持っています。ジメジメした時期には無垢材が湿気を吸収し、乾燥した時期になると無垢材の中にある水分を放出することができるため、室内を快適な環境にしてくれるのです。

さらに、天然の無垢材ならではの経年変化を楽しめるというメリットもあります。色合いに深みが増したり、ツヤが出たりなど、無垢材によって変化の仕方は様々です。それらが味わいとなり、住む人を楽しませてくれるでしょう。

一方で、無垢フローリングにはデメリットもあります。まずは、傷が付きやすいということです。無垢フローリングは複合フローリングに比べると柔らかいため、物を落としたり引きずったりすると傷が付きやすくなります。汚れも付きやすく、すぐに染み込んでしまうためなかなかキレイに取り除くことができません。無垢フローリングを使う場合は、傷や汚れも味わいとして楽しむようにしましょう。

また、湿気や乾燥などによって反りや隙間が生まれやすいというデメリットもあります。床暖房を入れる場合はさらに乾燥収縮が起こりやすくなるため、無垢材の種類は注意深く選ぶことが大切です。その他には、価格が高いということもデメリットのひとつに挙げられるでしょう。樹種やフローリングの幅によって、無垢フローリングの価格は大きく異なってきます。

また、複合フローリングに比べると施工の際に手間がかかるため、施工費が高くなる傾向があります。